アンチリス文花器
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アンチリス文花器
透明なガラスに黄色と赤のガラスを被せて、その上からエマイユでアンチリスの花を描き、下部には有職文と呼ばれるデザインパターンがまわされています。下地のガラスには、ペルルメタリックという技法で箔が混入されていて、華やかさを演出しています。
アールヌーボーにはジャポニズム(日本趣味)の要素が強くありますが、自然との一体感、小さな生き物への視線など、それまでのヨーロッパにはない感覚が受け入れられたのでしょう。この花器も文様だけでなく全体的に、大変日本的な情緒の香り立つ作品となっています。
<使われている技法>
多層被せガラス
エマイユ
ペルルメタリック

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